…まぁ血迷ったなコイツ、とでも思っていただければ本望です(何
作品が過去すぎるのと内容のおかげでだいぶ恥ずかしいんです…。(遠い目
内容は松本×日番谷でお送りしてます。
タイトルからして甘いです。そしてバカップルです。(真顔
私にしてはだいぶ甘くなった気が…。むしろ誰だお前ら、って域ですorz
本来は日松派なんですが、やってみたら松日になりました。(あれ…?
でもこういう感じが好きなので案外松日派だったのかも(笑)
昼間っから執務室でこんなイチャイチャされてたらたまったもんじゃないよね(冷静に。
言わずとも分かる信頼感が好きです。
さりげないやりとりが良い。
砂糖の塊みたいなヤツですがそれでもよろしければ。(半分脅し←
昼下がりの執務室
振り向かないでと願いつつ
あなたを見つめる昼下がり。
『LOVE!or LIKE!』
―…そーっと、そーっと…
「……」
それまで黙々と紙面に向かって走らせていた日番谷は、
背後から忍び寄る不穏な空気に筆を止める。
「…松本。」
「Σぅひゃあっ;!!」
正面を向いたままその名を呼んでやると、背中に迫っていた影はびくりと跳ね上がった。
「変な声を出すな;」
振り返った先にいた部下は胸を撫で下ろし、びっくりしたー、と小さく言う。
「もぉ、あとちょっとだったんですよ?」
「知るか。」
自分よりずっと背の高い彼女は明らかに頬を膨らませ、おもしろくない、という顔をする。
「気付いちゃ駄目ですよ隊長~」
「霊圧で嫌でもわかるんだ。…仕方ないだろ」
上司だというのに実に理不尽な文句を言われるから困りものだ。
「もう少しわからないように近づけ。」
そう言って、また紙面に視線を戻した。
まだ仕事は終わっていないというのに、すぐに酒だなんだと遊びたがる部下を
ようやく仕事に付かせたかと思えばこれだ。
ただでさえ、気がついたらこの方が仕事がはかどると何とか言って息抜きしたがるのに。
「…そこは気付いても振り向かないでください!」
本気を出せばこんな仕事、簡単に片付くだろうに。
…そう思っても言い出せない。言えば付け上がるのが目に見えている。
「無茶言うな。だいたい何故後ろから近づくんだ。」
溜息混じりにそう言うと、乱菊は待ってましたと言わんばかりに、にっこり笑った。
「そ・れ・は~…こうするためですっ♪」
「Σなっ!?;//」
バッと音を立てて、背中が重くなる。
「…抱きつくなっていつも言ってるだろ!///」
自分の非難もあっさり無視して、顔を並べた彼女は少し甘えた声で言う。
「だって隊長抱き心地良いんですよぉ」
「俺はぬいぐるみか!」
またも無視して、彼女は上機嫌に自分を抱き寄せる。
どんなに自分が不機嫌極まりない声で言おうが、この部下には通じない。
それが彼女、松本乱菊の一番厄介なところだ。
「ちょうど良いんですよねぇ隊長。柔らかくって」
逆セクハラまがいな言動をとる彼女の肩を、引き離そうとぐっと押すが、
負けじと腕に力を込め、更には頭まで撫でてくるので流石にその手はどけてやった。
「このくらいが好きなんです、大きすぎず小さすぎず♪」
「……悪かったな、背が高くなくて」
低いと言わないのはちょっとした意地。
「はい?」
「…はたから見たら、ただの姉と弟だぞ」
確かに何も知らない人から二人の行動を見れば、甘えてる姉と意地っぱりな弟に見えないこともない。
「…隊長、そんなこと気にしてたんですか?」
しばらくきょとんとしていたが、乱菊はやがて小さく吹き出す。
背に関してムキになる日番谷だが、自分との身長差を気にしてると知ったのは初めてで、
なんだか可愛いなぁとつい笑ってしまった。
「笑うな… ッ;!?//」
頬に軽く口づけると、さっきまでの勢いがすっかり無くなってしまった。
「……ただの姉と弟が、こんなことします?」
「…………;//」
満足した笑みを見せると、強めていた腕の力を、今度は優しさに変える。
「でしょう?…そりゃ、抱きついたりしてますけど」
「…けど?」
乱菊は今度はにこっと、それは綺麗に笑った。
「可愛がってるんじゃなくて、愛してるんですよ。ね」
「……;///」